ときを2018年3月時点に戻します。
ときを2018年3月時点に戻します。
子宮頸がん予防には「検診」という有益な方法があります。Aさんとの論戦において、検診で早期発見すれば5年生存率は95%以上ですよねとか、性交によるHPV感染を防ぐにはセーファーセックスだって有効ではないんですか、といった私の乏しい知識をかき集めて応戦しましたが、優秀な医師であるAさんに、私のようなド素人が太刀打ちできるはずもなく、何か反論すれば速攻でまた反論がくる、という応酬でした。
また、ネットの情報収集にも行き詰まりを感じた私は、月末に、国会図書館へ行こうと決意しました。この時期の上京は、実は何ヵ月も前に決めてあったのです。久々の東京のマラソンレース参加のためでした。
さて。私は情報収集に行き詰まると、現役ライターだった頃もよく国会図書館を利用していました。ちょうどいいや、と久々の国会図書館の大きな机に向かい、最初に利用した頃とは格段にシステマチックに早く資料が出てくることに感激していたそのとき、持ち込んでいたスマホのTwitterから驚くニュースが飛び込んできたのです。
3月24日(土)13時30分〜、文京区で「世界のHPVワクチン被害は今」というシンポジウムがある、予約必要なし、参加費500円、という知らせでした。
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by yuuko_watanabe3
| 2021-08-30 20:53
前回書いてから7ヵ月。言い訳は書かずに再開します。
前回書いてから7ヵ月。言い訳は書かずに再開します。
さて。子宮頸がんワクチン(正式名HPVワクチン)をめぐるA医師との意見対立は、きわめて深刻でした。最初はフェイスブックのコメント欄のやり取りでしたが、丁々発止が続く中、次第に私たち以外誰も投稿しなくなり、周りが固唾をのんで見守るテイでした。マズイと感じメッセンジャーに場所を移しましたが、後日、「ハラハラしながら読んでました」と声をかけてきた人もいたくらいでした。
振り返ると、一素人にすぎない私ですがこのワクチンが危険だという認識は一度も揺らいだことはなく、しかしAさんの「このワクチンはよいものですよ、人にも勧めたい」という信念もまた強固なのでした。
その後、私が彼女をブロックしてしまったため、急いで保存した以外の殆どのログは消えてしまったのですが、仮に残してあったとしても、彼女が頑としてこのワクチンの被害を認めなかった理由、背景まで辿り着くのは困難だろうと思われます。
とはいえ、私は今も不思議でならないのです。医療における女性の人権にあれほどセンシティブだった彼女が、他の医師たちと変わらない発想しか持たず、被害を軽んじる姿勢を崩さなかったのは、なぜなのか。その謎に一歩でも二歩でも近付きたい。そんな思いで、改めて綴っていきたいと思います。
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by yuuko_watanabe3
| 2021-08-18 15:47
| ヒトパピローマウイルスワクチン被害
世界のHPVワクチン被害から医療と人権を考える
ブログ再開はもう少し先になりそうです。
そこで、今日は番外編。
ブログでは網羅的にわからないというご指摘もありましたので、2018年に発表した文をご紹介しておきます。執筆時に事実誤認がありましたので、それについては訂正済みです。
そこで、今日は番外編。
ブログでは網羅的にわからないというご指摘もありましたので、2018年に発表した文をご紹介しておきます。執筆時に事実誤認がありましたので、それについては訂正済みです。
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世界と日本のHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン被害から、医療と人権を考える
わたなべ ゆうこ(フリーランスライター)
1.はじめに
予防接種法に基づくワクチン接種は我が国において社会防衛の為の公的制度として一定の認知を得、制度として定着しているといってよい。しかしHPVワクチン(通称:子宮頸がんワクチン)に関しては、死亡例を含む重篤な副作用注1が報告されたために、現在のところ定期接種の制度は残したまま、積極勧奨は止まっている。
副作用被害者の中で裁判に提訴した人数は123人だが、提訴に至っていない潜在的被害者は計り知れないと指摘する声がある。「(現在のガイドラインでは)多くの被害者が副反応注2被害の網の目からこぼれてしまう」という指摘もある。(佐藤荘太郎「子宮頸がんワクチン副反応被害者の救済状況」2018年2月1日)
副作用の発生率は厚労省からも1000人に1人と認定されている。
インフルエンザワクチンの副作用に比べて、HPVワクチンのそれは高頻度である (下図)。
図.インフルエンザワクチンとHPVワクチン(ガーダシルとサーバリックス)の副作用発生率の比較
出展:安田美絵 サルでもわかる子宮頸がんワクチン 第2章副作用はこんなに多い(2) http://vaccine.luna-organic.org/wp-content/uploads/2013/03/副作用はこんなに多い-2.png を改変
世界保健機関(WHO)は、条件付きでHPVワクチン接種を推奨している。その条件とは1)「その国において子宮頸がんやその他のHPV関連疾患が公衆衛生上の優先課題であること」、2)「ワクチン接種戦略に費用対効果が認められること」等である。従って、諸外国でのこのワクチンの評価や接種実施率は、国によって大きな差がある。
2.わが国で報告されている副作用の実態
副作用は、感覚系障害(頭痛、目などの痛み、光過敏・音過敏、視力障害など)、運動系障害(脱力、けいれん、不随意運動、倦怠感)、認知・情動系障害(高次脳機能障害に相当する記憶障害、判断力や集中力の低下)、自律神経(めまい、耳鳴り、失神)・内分泌系障害(月経異常など)、呼吸機能障害、睡眠障害など多岐にわたる。
被害者の具体的な訴えは、「ハンマーで殴られているような頭痛」「目に鋭いものを突き立てられグリグリとかき回されるような痛み」「横になっていても脳みそが洗濯機に回されているようなめまい」など、きわめて深刻である。
失神、記憶障害なども重篤である。ある女性は、「何度も気を失う。家族の介護を受けており、自分では一日に何回気を失っているかわからない」と話す。記憶障害は「簡単な計算、漢字すらわからなくなった」にとどまらず、母親のことをいつも親切にしてくれるおばさんとしか認知できない、若年性認知症様症状の被害少女もいる。
3.厚労省の積極勧奨中止とその前後
我が国のHPVワクチン行政は2010年11月~2013年3月まで任意接種であった。2013年4月定期接種化するも、副作用多発を受け同年6月、約2ヵ月半にて積極勧奨中止とした。
これは2018年10月現在も継続中である。
しかし、日本医師会、日本産婦人科学会、日本小児科学会など関連団体は接種再開をたびたび要望しており、2018年10月13日、日本医師会は「接種再開を求めるもの」と明言した上で公開フォーラム 「HPVワクチンについて考える」を開催した。本フォーラムに対しては被害者団体より「HPVワクチン接種を推進する医師や、副作用について機能性身体症状説をとる医師のみが発表者となっている」ことを批判する声明が出された。
4.2018/3/24 国際シンポジウム概要
前述の日本医師会シンポジウムにさかのぼる2018年3月、東京に世界5カ国(コロンビア、スペイン、イギリス、アイルランド、日本)のHPVワクチン被害者団体が集まり報告会を開催した。
主催はNGO団体「薬害オンブズパースン会議」(鈴木利廣代表)、開催場所は東京大学武田ホール、発言者は各団体の代表(被害少女の母たち)と、日本は薬害訴訟弁護団長の水口真寿美弁護士と当事者女性、薬害オンブズパースン世話人が発言した。
これまでの薬害報道が年次を追って活発になった例と比べ、HPVワクチンについては2013年を境にその後の報道が極めて少ないのも特徴的であるが、340名もの参加者を得た本シンポジウムも、例にもれずメディアでは殆ど報道されなかった。
5.明らかになった世界各国の共通点
5カ国の被害実態の共通点は大きく分けて2点である。まず1点目は多様な副作用。そして2点目は医療側から「詐病、反ワクチン、非科学的」など中傷や暴言を受けたなどのドクターハラスメントである。
前述のわが国で報告されている副作用の実態は各国共通であることが、このシンポジウムで明らかになった。
6.まとめ
子宮頸がんの原因と解明されているHPVは感染経路が性行為のみで、爆発的流行はありえない。ウイルスの性質を無視しての接種推進の背景には、医療界へ多額の寄付をしている製薬メーカーへの忖度や利益相反があるとの指摘がある。ワクチン推進のテーゼは社会防衛であり子宮頸がん撲滅だが、被害者にとっては、多額の治療費出費を強いられ、生活と人生を奪われる人権侵害である。
今回の発表では、国際シンポジウムの記録フィルムにて被害者の実際の声を届けるとともに、このワクチンの特異性を紹介し、医療と人権の関連性について問題提起したい。
注 1) ICH(医薬品規制のための国際会議)では、drugにvaccineも含めて同じadverse drug reaction という用語を使っている。本稿では「薬が作用した」結果、害を及ぼしたことを明確化するため、「副作用」と表現することとする。
注2) 原典で副反応と表記されているものについてはこれに準拠する。
参考サイト)
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by yuuko_watanabe3
| 2021-01-24 08:46
| ヒトパピローマウイルスワクチン被害
母子感染の報道。出産前のがん検査してなかったのか?
2人のお子さんが、出生時の母体の子宮頸がん移行により肺がんになったとの報道がありましたね。
やっぱりワクチンを推進したほうがいいんじゃないの?と感じた人もいたのでは?と思いますので、3点指摘しておきます。
1点目は前回たまたま書いたことですが、母子感染は起こりうることとして、産婦人科専門医なら当然常識だったはずだということです。
2点目は、なぜ帝王切開ではなかったのだろうということです。第一呼吸で(初めて泣いたとき)母親のがん細胞が混じった羊水を肺に吸い込んだという報道ですから、経腟分娩であることは確かです。妊婦検診では初期に必ずがん検査はしているはずなのに、しなかったのか、がんの見落としであったのか。ここが最も気になる点です。子宮頸がんが発見されていたら、ほぼ確実に帝王切開が選択される。これは産科医療の常識であるはず。うがった見方をすると、初期検診での頸がんの見落としを隠蔽しようとしているのではないか、私はそこまで感じてしまいました。
3点目は、報道では「子の健康のためにも母親の子宮頸がん予防は重要。ワクチンの普及を」一辺倒で、子宮頸がん検診については全く触れられてなかった点に、別の思惑を感じないではいられませんでした。
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by yuuko_watanabe3
| 2021-01-13 09:58
| ヒトパピローマウイルスワクチン被害
少しだけお休みします
今年は毎日書きます、と大風呂敷を広げてしまいましたが、これから数日お休みします。
いよいよ、3月末の上京、5月に開いた学習会、そこでの懐かしい方々との再会を含む、
「どう考えても(HPVワクチン問題を人に知らせていくのは)私にとり運命だ、使命だ!」
と思う、そのことは、集めた資料などを改めて整理し直してからのほうがよい、と判断したからです。
医療の問題点を告発しようという本ですが、読んでいて飽きない本にしたい、という野望が私にはあります。そのための準備期間を設けたいと思います。
乞うご期待!
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by yuuko_watanabe3
| 2021-01-08 22:07
| ヒトパピローマウイルスワクチン被害
わたなべゆうこです。blog名を「女は51から」より変更しました。
by yuuko_watanabe3
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