きのうのつづき

 もうあまり推敲しているのも疲れるから書き飛ばしちゃうけど、とりあえず、きのうのつづき。

 (きのうのつづき、といえば、大昔のラジオでこのタイトルの面白い番組があったんですよ。先日亡くなった前田武彦が出ていた気がする。・・・いやあwikiってほんとに何でも出てるわね。検索してみたら、やはり記憶通り、前田武彦がパーソナリティでした。永六輔も出てたそうで、途中から永六輔に代わって大橋巨泉も、というんだけど、この二人については私は記憶にないなあ。1959年から1971年まで放送されたというので、54年生まれの私が高校時代に聞いていたのは、殆ど終了間際ということになりますね。マイナーな男女のアナウンサー各1名が前田武彦と一緒にしゃべっていたような記憶があります)

 まあ、それはさておき。

 検診なんてやめましょ、自覚症状があったときに受診すりゃいいじゃないですか、と主張すれば、次に出てくるのは「肝臓や卵巣と言った、沈黙の臓器は、それじゃどうするのよ」という主張ではないかと思われます。これについては私の漠然とした知識に基づくもので申し訳ありませんが、実は初期には食欲が減ったり体調が悪くなるなどの全身症状がほとんど出ないがんは、卵巣や肝臓に限らず実は少なくないと聞きます。
 ということは、この可能性をすべてつぶしたいとなって検査を受けるとしたら、それこそ検査によるからだへの侵襲のリスクのほうがよほど大きいと言えます。たとえば家族や自分の既往として卵巣や肝臓に関してハイリスクとわかっているような人は別として、沈黙の臓器と言われる部位について、過剰に恐れても、あまり意味がないと言えるのではないでしょうか。

 実は、私にとりややリスキーかも、と思える卵巣については、私にとり忘れられない経験があります。

 30代で患った子宮腺筋症に関連して、私は3回の入院体験があるのですが、その2回目、絨毛がんの疑いで入院期間が約1カ月にわたったときのことでした。

 6人部屋で入れ替わりたち替わりメンバーが変わる中、80代の卵巣がんのかたが入院してきたのでした。
 口数の少ない、穏やかなかたでしたが、決して社交的でないわけではなく、ポツリポツリご自分のことも話されました。亡くなったご主人は大学の教職にあったとのこと。なーるほどね、と思うほど、ご本人も上品、お見舞いの親族の方々も、一見してハイソサエティーとわかるいでたちや物腰のかたばかりでした。
 で、「もうこの歳ですからねえ、自分が女だったということもすっかり忘れておりましたよ」と、ユーモラスにおっしゃり、「いやですねえ、手術なんて。ほんとにいや」ともおっしゃっていました。30そこそこだった私はまだ駆け出しのライターで、医療市民活動に首をつっこむまで至っていませんでしたから、「じゃあ手術はいや、と強くおっしゃったら」と言うこともなく、ただただ彼女のつぶやきの聞き役になっていただけでした。

 その後、数日して彼女は結局手術を受けました。術後は誰しも大部屋ではなく別の部屋に移動しますが、その当日の夜、看護婦さん(今の呼称は看護師ですが、当時はまだこの名称)たちがふだんよりかなりバタバタしていたのを覚えています。○○さん(彼女のこと)が、手術をしたことがよくわかってないみたいで、点滴を自分で抜いちゃうから、困ってるのよ、と、聞いてもいないのに、一人の看護婦さんが教えてくれました。「だから忙しいから、今夜はみんなおとなしくしていてね」とのお願いだったのかもしれませんけどね。

 その後、私の退院が間近だったからか、或いは彼女がその後は差額ベッドに移ったからなのか、しかとは覚えていませんが、彼女と再び会うことはありませんでした。

 だけど、80歳を過ぎて、あれだけ手術をイヤがっていらしたこと、やはりお歳のためか麻酔の後ご自分の身に何が起きたか判断がつかなくなっていたらしいことなど思い出すと、長い歳月の中で起きたのであろう卵巣がんについて、ほんとに手術が最善だったか、やはり今の私には疑問があるのです。

 技術的な側面やQOLなどから、手術が最善とは限らない、という考え方は今はかなり一般化してきているとは思いますが、それでも今でも仮に手術を勧められて、患者側から「NO」と言うのはかなり難しいだろうと思います。20年強たって、医療ユーザーの立場は、果たして強くなったでしょうか。モンスターペイシェントのような言われ方をして、患者の主張のほうが強くなったかのように言われますが、私は決してそうは思いません。

 誰にとっても、病気の診断は、いつだって「初体験」。後から「あのときああしていれば」の思いが湧くのがふつうです。

 あのとき出合った卵巣がんの高齢の女性に、もしかしたらあったかもしれない「無念」を思うとき、私は仮に卵巣がんの診断を受ける日があっても、医療側の言うなりにはならないぞ、と固く思うのです。

 そして、医療サイドのリードで行われる「検診」というものに、「のまれたくない」と、強く強く思うのです。



















 
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by yuuko_watanabe3 | 2011-09-26 20:30 | 更年期/からだ/こころ

わたなべゆうこです。blog名を「女は51から」より変更しました。


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